FXのためのダウ理論実践編(2) 「認識できる」ということ

前回の記事

FXのためのダウ理論実践編(1) どのサイズの波を見るか

で、「認識できる」という表現を使った。重要なことなので補足説明しておく。

そもそもなぜレートは動くのか。買い注文が増えれば上昇し、売り注文が増えれば下降する。それだけだ。

そして、各トレーダーは、主観的にチャートの中に売買の根拠を見出し、感情に振り回されて注文を入れる。各々は勝手に注文をしているが、その総意がチャートに反映される。多数決のようなものだ。

したがって、テクニカル分析で勝つためには、トレーダーたちの心理を読み解く必要がある。向かい合うべくは、チャートそのものではなく、チャートの向こうにいるトレーダーたちなのだ。

しかし、難しく考える必要はない。むしろ、難しく考える方が泥沼にはまる。なぜなら、難しく考えるほど、同じことを考えるトレーダーは少数派になるからだ。トレーダーたちの総意がチャートに反映される以上、ほとんど誰もが気づく明確な事実が重要となる。

以上のことを踏まえて、チャートの中に上昇・下降の根拠を見出すなら、それが「認識できる」かに注意を払う必要がある。多くのトレーダーが認識しなければ有効には働かない。逆に、多くのトレーダーが認識すれば、自分自身は認めたくなくても、認識された方が事実として確定されていく。

前回の波のサイズの話も、結局のところ認識されるサイズの波を見ようとしているのだ。詳しくは記事を見てほしいが、あのサイズより小さいと、上位足(例は日足だったので週足)では認識されない。時間足をまたがって認識される波の方が、多くのトレーダーが見ているのだから、より認識されやすい。

このあたりの話は、いずれ「マルチタイムフレーム分析」の項目で書いていこうと思う。